ここが淵

なくなった観劇備忘録。2.5舞台中心。独り言のつもりなのでネタバレ配慮はしません。自衛してください。沼の淵からゆるっとお届けします

舞台「剣豪将軍義輝〜星を継ぎし者たちへ〜」

娯楽ではなく教養のための舞台

 

6/9夜 EXシアター六本木

http://mottorekishi.com/yoshiteru/

お値段以上のものは見せていただいたと思います。

 

染谷さんを見たかったのと、足利義輝の逸話に興味があったのでチケットぽちりましたとさ。

 

とりとめもない感想をポツポツと

 

・衣装が良かった

1階席での観劇だったけど、着物みんなとても綺麗だった。

小侍従の白い…打掛?ふわってしてるやつと梅花の紫の…漢服?きれいだったなー

特に梅花はアクションあるから、大きく動くと衣装がとても映える。

義輝も衣装3着くらいあったのかな?甲冑も着るし。衣装多い舞台好き。

 

・見応えのある殺陣

刀、槍、薙刀、曲刀、体術、忍術、とにかく多種多様。

短いながらも、どれも見応えばっちりでした。

殺陣は鯉九郎と磯良の鬼気迫る立会いが良かったな。

 

・舞台セットが良い

 上映中にころころ動かしてくっつけて、色んな形になるやつ(伝わらない)

あれよかったなー

 

・泣かせにくる人間ドラマ

結果だけみると義輝って「負けた人」なので、序盤で仲良くしてる家臣が次々と離れ、死んでいくのはツラいものがあった。

実は前編みてないので「義輝と仲間たち」の物語はほぼほぼ知らない状態で見たんだけど、それでも家臣たちが義輝を慕い、義輝のために、と生きている姿をちゃんと見せてもらえたので、義輝のために死んでいく家臣たちを見るのはとても悲しかった。

周暠と小四郎が悲しすぎる。周暠は殺生ご法度の僧侶だし、将軍家に生まれた身の上から争いに巻き込まれて命を落とすのは予想できていたことなんでしょう。早々に生きることを諦めてしまう周暠と、必死に守ろうとする小四郎。周暠を失って、声を取り戻した小四郎が死を選んでしまう救いのなさよ…。

本音を言ってしまうと義輝の赤ん坊より小四郎に生き残って欲しかった。義輝は小四郎を生かすために自分から遠ざけたんじゃなかったの?

それとも周暠が巻き込まれることも織り込み済みだったのか。そうなると小四郎の無事を確信したわけでもなさそうな…。

義輝が自分に尽くしてくれる家臣を信長や家康につけたのは「生かす者」と「地獄の道連れ」を選り分けていたようで、自分の命運を知った上であんな穏やかなの底知れない。私には義輝が人間離れしているように見えた。

 

・ブロマイドの写真がステキ

染谷さん目当ての観劇だし、杉江くんもいるからこの2人はブロマイド買おうって決めてたけど種類の多さにびっくりした。

種類は多いけどトレーディングじゃない。舞台義輝優しい。ありがとう。

染谷さんのブロマイドセットが5種類くらいあったけど、なんか全部表情と構図が似たり寄ったりだったのでちょっとした間違い探しだったな。もっと色んな表情見たいし、衣装変えて欲しかった。そしたら結構ホイホイされて買ったと思う。

 写真の仕上がりすごく良い。家でブロマイド整理してて魅入ってしまった。

「あ、ちゃんとお金かけてる」て。…なんか別の表現したいけど浮かばない。

低予算舞台に行くとブロマイドの写真あんまり…なこと多いから義輝舞台のブロマイドは出来の良さに素直に驚いた。

それだけにもったいない。笑顔の写真が!!好きです!!!

主張しておく。

 

・アニメOP的導入

 最近流行りなのかな?

アニメみたいに冒頭で登場人物が次々とワンシーンだけキメていくやつ。前編のダイジェストだったのかな?前編見てないからさっぱり…。でもちょっとワクっとした。アニメで育ったからね!

 

・もっと歴史を深く知りたくなる

て、いうのがこの時代劇シリーズものの主題なんですよね。

そこを踏まえて観劇すると「エデュケーション的」要素に気づく、という。

娯楽として見るとしっくりこない部分も、教育、教養と思って見るとストンと腑に落ちる。

 

こんな感じで概ね満足なんだけど…

不満もぶちまけとく

・脚本が好きじゃない

泣けるところも笑えるところもあったけど、主役の義輝の描写が足りなかったように感じた。

義輝の心情があまり語られないから置いてけぼりにされたような気分になって、クライマックスで義輝の最期が全然刺さらなくて。

家臣を自分の元から去らせたのは自分の近くにいると危ないから、生きててほしくてあえて遠ざけたのかな?と思ったけど、その割に弾正の襲撃日は認識誤ってる(ように見える)

小侍従を尾張に送らず、側に置いたのは地獄の道連れに選んだ(その狂気の愛もまた良し)と思ってたのに、いざ弾正に討入りかけられたら「お前は生きろ」と小侍従を逃がそうとする。ちょっとよくわかりません。

終始穏やかな義輝とクライマックスで大立ち回り演じる義輝が繋がらない感じでモヤモヤした。足利家由来の名刀、宝刀、敵に見せびらかして「欲しくはないか?」て聞く染谷さんはすごくステキだったけど。

やっぱ義輝といえば国宝級の名刀、宝刀を惜しげなく取り替えながら戦った逸話(創作らしいけど)が有名だからそのシーンに至るまでの義輝をもっと丁寧に見せて欲しかったな。

 

・クライマックスがシュール

舞台セットいい感じに作り込んでて、動くセットのうちどれがクライマックスの刀剣山のセットになるんだろう、とワクワクしてたのに剣山はなんか別に出てきた( ˙-˙ )

菱餅みたいな形のセットの上に10本くらいしか剣刺さってなくて、割とスカスカで視覚的な迫力が…なくて。どうせ創作なんだからもっとド派手にやっちゃって欲しかった。

で、我らが公方様は刀を取り替えるごとに剣の銘を逐一教えてくださる。観客に優しい将軍様。ばんざーい( ˙-˙ )

いや?相当違和感あるよ?

確かに言ってもらわないと光世とか鬼切とかわかりませんけどね。だからといって必殺技のごとく剣の銘言われてもシュールすぎてなあ。

 

100人斬りの殺陣もすごいんだけど、なんかアンサンブルさんもまとまって出てくるから違和感というか。

数えてなかったけどアンサンブルさん10人1セットなのかな?集団で「わー!」っと出てきて、バサバサっと義輝に斬られて「うわー!」て言いながらみんなではけて行って、また「わー!」て10人出てくる…みたいのを何回も見せられて

「ああ、アンサンブルさん裏で走ってるんだろうな。大変そうだな」とか考えてしまった。

 

こんなところかな。

不満もあったけど総合的には楽しめました。

この「知りたくなるシリーズ」また続くなら応援したいです。